今日はいよいよ広島へ帰る日や。
関東へきたので、成田ゆめ牧場に足を伸ばすことになった。


別に、牛を見にきたわけとちやう。
旦ちゃん、昔から自作でSLを作って走らせている『羅須地人鉄道協会』さんのところに行きたいらしい。
やっぱり線路からは離れない。


とことこと牛乳のタンクを乗せたトロッコ列車が牧場を走る。
同行したカメラマンとうちの旦ちゃんはトロッコ列車に夢中や。
ぱぱぱ猫はというと、ソーセージやアイスクリームに夢中だったが・・・(笑)


そろそろ帰らねばならない。
帰りの列車はやはり19:00東京駅発「あさかぜ」
今月でなくなるらしい。
ぱぱぱ猫も何度も乗った思い出の列車なので、ちょっと寂しいと思いつつ、寝台列車やから、朝ちゃんと帰れるから好きだった列車。
現在地は千葉。
結構時間もかかった。
なのに・・・


『鹿島鉄道』というのに乗りにいくことになったらしい。
ぱぱぱ猫にはそれがどこかもわからないが、かなりの距離がありそう。
とりあえず、ゆめ牧場から最寄の『滑河駅』へむかい、乗り継ぎするらしい。


列車がきたので、言われるがままに乗り込んだ。
同行のカメラマンと旦ちゃんの会話を聞いてみると、どうやら、途中の駅でバスに乗り換えた方が近いとのこと。
『で、バスの時刻はわかるの?』
と聞いてみると、案の定わからないらしい。まぁ、ここまではいつものことや。
『じゃぁ、鹿島鉄道の時刻はわかってるんよね?』
『・・・』


わからんらしい。

始まった。出たとこ勝負のぶっつけ本番旅行の開始や。
とりあえず『潮来(いたこ)駅』というところが地図上では一番鹿島鉄道に近そうらしいので、そこで降りることにした。
電車を降りると、とりあえずバス停を探す。
JRの潮来駅から鹿島鉄道の『玉造駅』というところまでバスが走っているらしい。
時刻を確認して・・・
約30分後にバスが来そうだ。


いつ着くかとりあえずバス会社に問い合わせてみた。
到着時刻はなんと、鹿島鉄道の発車時刻に3分間に合わない・・・
タクシーが止まっているので、いくらくらいかかるのか聞いてみたら、8000円くらいかかるとのこと。
バスなら、一人1000円くらいですみそう。
まぁ、間に合わないからやめるだろうと思っていたら、なんと・・・


『多分ローカルのバスだから、何分か前に駅に着くはず。』

『で、間に合わんかったら、どうなるの?』

『広島に帰れないなぁ』


・・・いやいや、明日、私は打ち合わせがあるんやけど。
あんたも会社があるはずよね?
時刻表上で間に合わないなら、あきらめませんか?ふつう・・・
そんな不安なぱぱぱ猫にお構いなく、3人はバス停でしばし待つ。


が、発車時刻になってもバスがこない。
5分ほど延着したバスにようやく乗り込んだ3人。
玉造駅までのバス停は数にして優に60を超える。
時間にしたら、約1時間30分。
到着時刻ははじめから3分遅い上に、潮来駅で5分送れている。
明らかに絶望的や。
帰られへん。
そう思って旦ちゃんをふと見ると、わくわくしている。
わくわくしてる場合とちやうと思うけど・・・(笑)


あきらめと絶望の中で、まぁ、しょうがないかと思っていたら、すっかり寝てた。(笑)
ぱぱぱ猫ものんきなもんだ。


列車の発車時刻まであと5分。
どう考えても間に合いそうになかったが、なんと!!!
運転手さんがちゃんと承知していて、時刻表上では間に合わなかったけど、間に合うように走ってくれているらしい。
(これはあとから同乗していたおばあちゃんに聞いた話)


残り3分くらいで玉造駅に到着。
何とか鹿島鉄道に乗り込んだ。


お目当てだった古い気動車は第2日曜日に運転されているらしく、乗ることはできなかったが終点の駅でちゃんと見ることができた。
この気動車、ちなみにぱぱぱ猫の通っている柵原ふれあい高山公園にいる気動車と同じ型のもの。
なんとなく親近感が沸く。


鹿島鉄道から何とか特急に乗り換えることができ、残り30分で東京駅に無事着いた。
なんとか、あさかぜに間に合った。


それでも・・・
なんで、間に合うわけがないバスに乗るんやろうか?
結果、間に合ったからいいようなものの、帰られへんかったら、どないするつもりやったんやろ?
そんなことを考えつつ、途中の上野駅で買った駅弁をほおばり、満足して寝てしまった。
ほんとにもう、旦ちゃんやねんから・・・