今日は火曜日や。
ようやく外の仕事が夏休みに入ったので,家ですごすことになってん。


同居人とおやつに『でっかいプリン』を食べていたときのこと。
遠くで『・・・・~~~~』


何か聞こえるねん。
大型ゴミが有料になったから、まわってくる無料回収車かと思って耳をすます。


すると・・・
な、なんと『わらびー餅』!!!!!!!!!


ぱぱぱ猫は『ワラビ餅やで。』と叫んで財布を捜す。
同居人は「でも、今プリン食べてるやん?」と、ぱぱぱ猫を諭す。


でもぱぱぱ猫はそんなこと聞いちゃいねぇ(笑)
そやかてな、わらび餅やで。
それも、回ってくるやつや。


『わらびもちーーーーーーー』
と叫んで階段を駆け下り、外へ出ると遠ざかるわらび餅屋。
あかん、間に合わんか!?


すると、前のおばちゃんも出てきて、私も買うわ、といった。
これは買わねばならんやろ。


一生懸命走って手を振ってみるぱぱぱ猫。
すると、走り去ってしまいそうな軽トラックはぱぱぱ猫に気づいたのかバックで戻ってきてくれた。


『おじちゃん、わらび餅頂戴。』
大きいのと小さいのとあるよ、といってくれたので、大きいのと小さいのと買うことにした。


水から引き上げたわらび餅をな、きな粉の中でまぶしてな。
プラスチックのパックいっぱい入れてくれるねん。
それも、パックに山盛りや。


『いっつも来てのん?(来られるんですか?)初めて回ってきはったん?』
と、ぱぱぱ猫がたずねると、『このへんには毎週火曜日に回ってくるのよ』と売り子のおばあちゃんが言う。
今まで火曜日は仕事に出てたから、あわれへんかったのね。


そんなことを話しているとおじちゃんが楊枝に刺したわらび餅を差し出してくれた。
もちろん食べてみた。めっちゃおいしい!!!
『うわぁ、おいしいわぁ。よかった、走ってきて。』


そういうと、おじちゃんが楊枝に刺したわらび餅を再び差し出す。
もちろんありがたく頂く。

『昔、最中の舟に乗ったやつ、買って食べました。』そうぱぱぱ猫が言うと、おばあちゃんが『昔は最中だったんだけど、今はパックにしてるの。わらび餅はおんなじよ』と話してくれた。
すると、おじちゃんが楊枝に刺したわらび餅をまたくれる。


・・・もちろん、躊躇なく頂く(笑)
結局、買って帰るまでに10個くらいは頂いたろうか。


ひとつは旦ちゃんのためにきな粉をまぶさずに別にしてくれた。


買ったわらび餅をもって、わくわく帰ってきたら、同居人がプリンを食べ終えたところだった。


さぁ、わらび餅を食べようとテーブルを見ると、さっき食べかけたプリンの上にスプーンが刺さっている。
『わらび餅って聞いたとたんにプリンにスプーンを突き立てて走っていくのはどないやねん。ちゅうかぷりんはどうするねんな?』と同居人がぱぱぱ猫に聞く。


『もちろんどっちも食べるで』

そういった手前、あの『どでかいプリン』もたんとあるわらび餅も食べねばならん。
プリンを食べて腹いっぱいだと嫌がる同居人に、無理やり3分の1パックを食べさせ、ぱぱぱ猫も残りの3分の2パックを完食。


『あぁ。おいしかった』と、ちょっと意地を張って言うと、同居人が、
『わけわからん。』


なんで?と聞くと、こう答えた。

『プリンがあるねんから、なんで我慢できへんか?』

腹を抱えて笑い出した。

だってなぁ。
わらび餅は大イベントよなぁ。
めったに会えるもんとちゃうし。
スーパーのとは訳がちゃうし。


旦ちゃんにその話をすると、『俺も走っていくやろ。』と同意してくれた。
それにも同居人は呆れ顔。

よかった、旦ちゃんがわかってくれて。

まぁええわ。とにかくぱぱぱ猫たちにはわらび餅は欠かせないのだ。
あぁ、おいしかった。